無血治療
無血治療
無血治療とは
人体を傷つけることなく、つまり出血させずに治療する方法の総称です。対して手術などの治療を観血療法と言います。
ここでの病症は骨折や脱臼が対象となりますが、骨折をした部位・出血の有無など対応できる場合とできない場合がありますので「骨折?脱臼?したかもしれない」と思ったらまずは当院にご相談ください。
軽度の症状
子どもの肘内障
肘のところにある骨を輪状になっている靱帯へ回してから肘を曲げ整復します。
中度の症状
肩の脱臼
骨折または関節・靭帯・血管の損傷の有無を確認してから、関節の骨を整復して元の位置に戻し、周辺の靭帯をカバーするため3週間ほど固定します。
重度の症状
橈骨遠位端骨折
手首の近くで折れた部分を元のように引っぱって整復し、プライトン(添え木)などで固定をします。
無血治療のメリットとデメリット
無血治療のメリット
骨折が対象となりますが、手術しないで骨折をした部分を固定して骨が結合するのを待つ治療なので皮膚や軟部組織を傷つけることなく治すことができます。
また、外科的治療より短期間で完全回復します。
無血治療のデメリット
たとえ軽度の骨折でも部位によって固定がしづらく安静に保てない場合があります。
アキレス腱の完全断裂でも、外転外旋により、
負傷した足を前に出さなければ、松葉杖なしで当日から歩けます。