ダイエットと肥満症
ダイエットと肥満症
肥満症とは
肥満症とは、いろいろな原因から摂取カロリーが消費カロリーより多い結果、体内にそれが脂肪の形で蓄積する病気である。
一般にヒトの体重が、標準体重の10%を超えると太りすぎといい、20%以上を肥満とみる。標準体重とは{身長(cm)-100}×0.9で計算する。体重が標準より20から30%を超えると軽度の肥満、30から50%で中度の肥満、50%以上が重度の肥満である。
体格指数(BMI)
人間の体格のバランスを把握するために計算される指数の計算で、体重(kg)÷(身長×身長)(m)の25以上が肥満、22前後の人は疾患にかかりにくい、という統計的なデータが報告される。)
過度な肥満は、健康に脅威となる。
また、体内脂肪が1ポンド(453.6g)増加するごとに、1,000mの長さの毛細血管が作られる。ということは、体内細胞が蓄積するほど、心臓には負担がかかり、心筋内に脂肪が沈着することにより、さらに心筋が疲労しやすくなる。また、肥満は内分泌の乱れ、血中脂質の上昇、動脈にはアテローム硬化を引き起こす。また、身体の免疫力と抵抗力の低下もさせる。正常人と比較すると、太った人の発癌率は2倍、冠静動脈硬化は6倍、高血圧は9倍、糖尿病のリスクは8倍も高い。
厚生労働省の2018年「国民健康・栄養調査」によれば、日本の人口のうち 男性20歳以上の3人に1人超が肥満、コレステロールについても目標を達成していない。また、高齢者の「低栄養傾向」も多いことが示されている。
現在の肥満症に対する治療は、食欲抑制剤と代謝刺激剤などを使うことが多いが、効果に乏しく副作用が大きい。一方ではり灸は主に単純性肥満症で受診され、特に後天性肥満症に対する効果に優れる。後天性肥満症はメタボリックシンドロームとも呼ばれ、20から25歳での発病が多く、栄養過多と関係があり、腹部の肥満が主で、脂肪細胞が単純に肥大しているだけで増殖はなく、飲食を控えることと運動療法で効果があがる。
肥満は、長い期間かけて形成されるため、治療にも時間がかかる。ダイエットの効果があったら、適当に運動し、脂肪と糖分の摂取を控え、暴飲暴食を止め、食物繊維を多く含んだ食物を摂る、ならびに果物や野菜などを多く摂り、夕食を少なめにし、おやつなどの間食をせず、塩分も控えればリバウンドしにくい。標準体重以内ならば、盲目的なダイエットは必要ない。
ダイエットとはり灸治療
肥満症に対するはり灸治療は、古代中国の文献にはみられない。現代はり灸のダイエットは、20世紀の1970年代初頭アメリカや日本に始まり、徐々に世界中へ広まった。中国で肥満症に対する最初のはり灸治療が始まったのが1974年。更に1980年代からの特に最近の年は、肥満症のはり灸治療に関する報告が急激に増加傾向がある。治療方法で、最も多く使われ患者に親しまれているのは耳はり(耳穴圧丸などを含む)だが、体はりや灸、電気はりも使われる。
はり灸のダイエット効果は認められており、とくに後天性肥満症に対する有効率が70から80%で、ひどい肥満ほど治療効果が明確な傾向。その他の型では効果が劣っている。
耳穴をはり灸により刺激すると、患者によって消化管に一連の異常な反応が発生し、それは咽喉部の緊縮感や、食道下部と胃袋の収縮などである。また患者により、はり灸を施したあと少量の食事をしただけで満腹感を得るとか、食欲がなくなるとか、排便回数が増える、軽い下痢がおきるなどとなって現れる。これらの反応は正常で、患者は食欲がなくなっても元気である。副作用としては、頭がぼんやりする、頭痛、倦怠感などがある。
なぜはり灸でダイエットできるかのメカニズムも、研究されている。ダイエットの耳はりは味覚を変化させるので食べる量が減ると証明されている。ダイエットの味覚を変化させるため、食べる量の減る事が証明されている。耳はりは塩辛さの、味覚を過敏にし、食欲を抑える。体内の生理的物質とホルモン量を測定することにより、食欲を減退させる特異耳穴の存在もはっきりした。それらの穴位はインスリンやガストリンの分泌量を変化させる。耳穴に刺はりすると、その信号が迷走神経に沿って伝わると同時に、視床下部の空腹信号を遮断し、食物摂取を制限するダイエットができると考えられている。
ストレッチやマッサージ
によるダイエット効果
ストレッチやマッサージは、凝り固まった筋肉を適度に伸長させることで柔軟性と弾力性を高め、また、自律神経にも刺激していくので副交感神経を優位にすることでリラックス効果をうむものである。
心身のコンディションが整うことで気力が充実し、身体の部分痩せがおきて、スタイルのきれいな身体に変わっていける。
運動不足やケア不足を重ねた身体は、長期化した筋肉の緊張や運動不足によって、筋肉がパンパンに張り、周囲の脂肪も硬くなっていることが多い。その場合、これらの技術により身体をほぐすことを「痩せる」ことの足がかりにすることができる。
脂肪燃焼ダイエット
脂肪をガンガン燃焼し体重を大幅に減したい場合、平均して一日総計20分以上程度の有酸素運動他、何か運動をする方法が有効。
使いきれずあまった過剰なエネルギーは、体内に中性脂肪(白色脂肪細胞)として蓄積される仕組みがある。それらは皮下や内臓の周辺に多く存在する。脂肪を燃焼するということは、この余分な貯蔵物を消費することを意味する。