手根管症候群・腱鞘炎・ばね指
手根管症候群・腱鞘炎・ばね指について
手根管症候群・腱鞘炎・ばね指とは
手根管症候群とは、正中神経が手首(手関節)にある手根管というトンネル内で圧迫されて手首に痺れ、痛みが出たり、こわばったり、母指(親指)と示指(人差し指)で綺麗な丸(OKサイン)を作れなくなったりすることがあります。腱鞘炎とは腱鞘の炎症であり、細菌性のものの他、関節リウマチによるものもあるが多いものとしては反復的な機械的刺激によるものである。
手根管症候群・腱鞘炎・ばね指の原因
手根管症候群は、原因不明の特発性が多いのですが、妊娠・出産・更年期の女性に多いのが特徴です。その他、骨折などのケガ、仕事やスポーツでの手の使いすぎ、また透析をしている人などに生じます。またできものでも手根管症候群になることもあります。腱鞘炎は、美容師・料理人などの手を酷使する人に多く、職業病と言われていたが最近ではパソコンやスマホのやり過ぎでなる人もいます。手首には指の骨を動かす筋肉につながる腱があり、その腱を固定するトンネル状の腱鞘の中を腱が行ったり来たりするときに擦れ合って炎症が起きるものです。ばね指では機械的な慢性炎症が起こって、腱鞘の肥厚、瘢痕化、狭窄、ときに癒着をきたすものです。
手根管症候群・腱鞘炎・ばね指の症状
手根管症候群は、手の痺れや痛みが示指(人差し指)や中指にみられます。それが母指(親指)や薬指に出ることもありますが小指には出ません。これは圧迫される正中神経の支配領域が母指〜薬指までだからです。腱鞘炎になると手関節に痛みや腫れ、熱感を伴います。ばね指は指を曲げていき、一定の角度に達すると引っかかり、それを自動的にまたは他動的に曲げようとすると弾発的に屈曲するものです。これは伸ばしていく伸展に際しても同様のことがみられることがあります。
手根管症候群・腱鞘炎・ばね指の予防方法
まず炎症を抑えるためにアイシングをすると良いでしょう。冷やす時間は5分から10分間にして、再度行なう場合は数時間あけてから冷やしましょう。また、やりすぎに注意しながらストレッチをします。