腱板損傷
腱板損傷について
腱板損傷とは
肩関節は、土台である肩甲骨と上腕骨からなります。上腕骨を動かすとき安定させるのが腱板で棘上筋・棘下筋・肩甲下筋・小円筋の4つの筋肉からできています。腱板損傷の多くは棘上筋に起こり、腱の一部または完全に断裂が生じます。
腱板損傷の原因
転倒して手をついたり肩を打ったり、骨と筋の繰り返しの衝突や摩擦によって断裂することがありますが、50歳以上では50%以上の人に断裂が認められます(無症状の人もいます)。
腱板損傷の症状
肩が痛んだり、腕が上がらない、夜間痛がありますが中には無症状の人もいます。腱板損傷イコール肩痛・挙上困難ではありません。
腱板損傷の治療方法
アイシングや超音波治療により炎症を抑え、三角巾、バストバンドなどを使用して安静にします。また、土台である肩甲骨の運動法や痛めていない他の腱板の強化運動を行い、機能を回復させることができます。
腱板損傷の予防方法
肩関節の動きは、肩甲骨の位置や可動性に大きく左右されるので猫背にならないよう姿勢に気をつけ、肩関節を大きく動かす運動を日頃から習慣にしておくと良いでしょう。