捻挫
捻挫について
捻挫とは
不自然な形にからだを捻ることで関節を包む関節包や骨と骨を繋ぐ靭帯及び、軟部組織(内臓・骨以外の総称)を損傷した状態を指します。体のどの関節にも起こる可能性があり、足首や指などに多くみられます。ぎっくり腰なども捻挫の一つです。
捻挫の原因
何かの衝撃や捻れ、転倒などによって関節に無理な力がかかり、関節が動ける範囲を超えて曲がりすぎたり、伸ばされすぎるなどした時に起こります。
捻挫の症状
軽度の靭帯損傷(Ⅰ度)
靭帯が伸びているものの断裂はしていない状態。痛み、腫れや皮下出血などはそれほどひどくありません。
部分的な断裂(Ⅱ度)
靭帯に部分的な断裂が起こった状態でうずくような痛みや腫れがあります。Ⅰ度に比べ、痛み、腫れや皮下出血の範囲が広くなります。関節が不安定になる事はありません。
完全に切れた状態(Ⅲ度)
重度の捻挫では完全に靭帯が切れて激しい痛み、ひどい腫れや大量の皮下出血がみられ、関節は不安定になります。足首の捻挫の場合は関節が不安定になるうえ、痛みのため体重をかけることが出来ません。
捻挫の治療方法
Ⅰ度、Ⅱ度:アイシング、シップ、包帯による固定、テーピングをします。
Ⅲ度:アイシング、シップ、プライトンによる強固な固定をします。超音波治療器による治療促進を行うこともあります。
捻挫の予防方法
スポーツをする前に、しっかり準備運動をし、サポーターやテーピングなどで捻挫しやすい関節を守ることで絶対ではないですが予防はできます。万が一捻挫をしてしまったら幹部を5~10分程冷やし安静にすることで多少改善は見られますが、しっかりとした固定、処置を行わないと痛みがなかなか引かないこともありますので、専門の医療機関または当院にご相談ください。